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文章を中学生の作文から学ぶ「文章の書き方」02

投稿日:2017年5月25日 更新日:

文章を書くのはむずかしい、という人は多い。もちろんこのブログを書いている私もその一人だ。むずかしい、と思うからむずかしい、という意見もある。しかし、むずかしい、と感じるのだから仕方がない。

インターネットやタブレット、スマートフォンなどのデバイスやインフラが普及し、かたやブログやSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)などのソフト面の普及によって個人での情報発信が簡単にできる時代となって久しい。

インターネットにアクセスすることさえできれば、簡単に文章が読めるのにもかかわらずその一方で、自分でパソコンに向かって文章を書くということについては苦手意識を感じている人は、私も含めてきっと多いにちがいない。

巷の書店では、「文章の書き方」に関する書籍が大量に販売されているが、それを読んでみてもノウハウとしては一応理解はできるものの、実際にパソコンに向かって情報を発信する段となれば話は別で、なかなかハードルが高く、難しいと感じてしまう。

私はもうそろそろ40代後半に差し掛かったが、息子、娘の世代は中学生や高校生の世代だ。

この世代の文章といえば、「作文」である。

幸いわが家には中学生の税金についての作文集があったので、著作権法に引っかからないように引用しつつ、中学生の作文から文章法を学んでみることにした。

今回は入賞した作文を勉強の材料にしたいと思う。中学1年生の作品だ。

真のおもてなしの国を目指して

 「おもてなし満点の国、日本」
これは、私が昨年度取り組んだユニバーサルデザインに関する調べ学習の結論だ。
二〇二〇年、東京オリンピックが決定した昨年、私は「おもてなし」つまり、ユニバーサルデザインについて調べるため日本全国を家族と共に旅をした。日本全国、どの地域でも世界中の人々を優しい心でお迎えできる設備が整っていると実感した。

まず、タイトルが素晴らしい。

タイトルの付け方について、「結論に通じる高き理想」を掲げている。

ブログの文章となると少し違うタイトルの付け方になるのかもしれないが、これはこれで「読んでみたい」と思わせられるタイトルである、といえよう。

そして、作文の書き出しが、「おもてなし満点の国、日本」とくる。タイトルとの連携もばっちりである。

筆者が小学生の時に取り組んだ「調べ学習」を、今回の作文につなげているのである。

また、来たる2020年の「東京オリンピック」という話題性と、それにまつわる準備といえる「おもてなし」というキーワード。さらに調べ学習のテーマの「ユニバーサルデザイン」これを実現するものは・・・もちろん税金である。その話題に至るまでの前振りとして、抜群の出だしといえよう。

そして、作文は続く。

 ユニバーサルデザイン最先端の茨城県つくば市。行政組織の一体化のため新しく建てられた市役所は、万人に優しい設備が完璧なまでに備わっていた。日本一外国人観光客が多い京都府。観光地には音声案内や八ヶ国語の表記等、細かな配慮のある設備が整っていた。離島の○○○島にさえも、スロープがあり、道の整備も完璧だった。そして、私の住んでいる町、○○○にも乳幼児からお年寄りまで万人に優しい設備をたくさん見つけることができた。

この調べ学習の研究をしている間は、税金とのつながりを一切考えることをしないで研究を進めていた。しかし、中学生になり、国民の三大義務の一つである納税の義務について知った。初めて私は、優れた「おもてなし」の設備が税金に支えられたものだと分かった。

昨年、家族と一緒に旅行で訪れた各地のおもてなし設備を見た印象、そして自分の住んでいる町との対比。

さらに昨年の「税金を意識しなかった自分」と、今年の「税金を知った自分」との対比。

これらの対比がコントラストがあり、面白いと思う。

昨年「調べ学習」をした「ユニバーサルデザイン」は、今年学習した「税金」によって支えられている、という新たな発見、これ自体が文章に現れていて読むものを引き込んでいくように感じられます。

さらに作文は続きます。

 私が住んでいる町、○○○。美しい街並みだ。子どもたちが安全に登下校できる広い歩道。○○○一広い廊下のある小学校。春には美しい花を咲かせる街路樹。四つの整備された公園。この公園には、子供たちの笑い声が絶えない。私が十二年間生きてきた町は、まさに私の自慢だ。そして、この美しい町を支えているのもやはり税金なのだ。私たちの生活と税金には深いつながりがあるのだ。

自慢の私の住んでいる街。住んでいる街に満足しながら、その街の実現には必ず「税金」が支えているということを、読者のアタマにイメージが浮かぶようにつづられています。

これは一つのテクニックで、事実を淡々と書きつらねるよりも、情景がイメージしやすいような文章というのは、読んでいて引き込まれるものがあります。

さらに作文は続きます。

 六年生だった昨年、社会科の授業で「租税教室」があった。「もし、町から税金が無くなったら。」の興味深い話を聞いた。公園も道路も整備されず、信号機さえもない。交通事故が多発し、救急車も来ない。まさに、地獄のような暗い町。私は、改めて税金の大切さを痛感した。

ここでは、「情景がイメージしやすい」という点では前段と同じですが、逆に「税金がなかったらどうなるか?」という視点の切り替えをしています。

前段がステキなイメージだっただけに、この視点の切り替えは「地獄のような・・」イメージを連想させます。

これは、イメージに訴えかけた「対比」で、素晴らしい効果を発揮しています。

どちらの世界がいいのか、明らかですよね。

 私の愛する郷土、○○○を美しい町であり続けるためには、市民一人一人が納税の義務をしっかり果たそうという意識をもたなければいけない。もちろん、二十一世紀の日本を担っていく私たち若者も納税の意義をしっかり理解し、この美しい町を守っていく使命があると思う。そんな国民が今後さらに増えていくことで○○○、いや日本全体が真の意味での「おもてなし満点の国」になると考える。

そして結論に至ります。

最後に忘れずに「調べ学習」と再度結び付けて、納税の義務の表明だけにとどまらずに「おもてなし満点の国」という、日本のあるべき理想の姿のイメージで結んでいるところが、抜群だと思います。

まとめ-さまざまな対比を効果的に-

この作品から学ぶことはたくさんありますが、対比が効果的に使われているということが印象に残りました。

それも、さまざまな次元で使われています。

対比1.去年の私と今年の私の対比

対比2.日本各地の状況と、自分の町の状況の対比

対比3.理想の町と、地獄のような町との対比

これらの対比は、テーマや言いたいことを際立たせるためのテクニックとして、練習すれば今すぐにでも使えるのではないでしょうか。

さらに、「情景をイメージさせるような文章の書き方」、「結論に続く高き理想を掲げたタイトル」などは、読者を引き込むテクニックとして参考になるのではないでしょうか。

 

 

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